【疑問】どうして消費者金融でお金を借りるのは後ろめたいことなの?

Q. ずっと疑問なのですが、消費者金融でお金を借りるのはすごく後ろめたいイメージがあると思いませんか?銀行からお金を借りることについては暗いというイメージはなく、みんな当たり前のように住宅ローンなどでお金を借りていますよね。同じようなお金を貸す事業をしている消費者金融のイメージが悪いのが疑問です。CMも沢山していたし、生活に浸透している気がするのですが…。なぜそこまで「消費者金融=悪い、怖い」というイメージが付いているのか教えてください。
A. たしかに消費者金融は後ろめたい、ここで借りてはいけないというイメージはありますね。個人的には、今まで消費者金融が行ってきたことのツケが回っているだけのように感じます。質問者さんはご存知ないかもしれませんが、消費者金融と言われる以前は「サラリーマン金融」、略してサラ金と呼ばれていました。今でこそ健全な金貸しといった感じになっていますが、当時は金利の制限に関する法律が上手く機能せず抜け道がありました。聞いたことがあるかもしれませんが、「グレーゾーン金利」と言われるものですね。
このグレーゾーン金利は利用していないサラ金はないといっていいほどほとんどのところが採用していて、金利は30%前後が当たり前でした。現在でも消費者金融の金利は18%程度と高額ですが、そこから10%以上も高いのですから、どれだけ暴利であったか想像がつくかと思います。当時、サラ金は貸せば貸すほど自分が儲かるといった仕組みだったために、どんどん人にお金を貸し、金利でボロ儲けをしていました。そのため、ゴールデンタイムにバンバンテレビCMを打ったりしていたんです。当時は小学生でもサラ金のCMを知っていましたし、小さいころCMで見たという記憶をお持ちの方も多いと思います。今考えれば異常だと言わざるを得ません。
また、執拗な取り立てもサラ金のイメージを更にダウンさせていました。テレビドラマとかで怖いお兄さんがアパートのドアを叩きながら「金返せ!」と叫ぶシーンを見たことはないですか?実際あのようなことがあったか、私は見たことがないのでわかりませんが、ドラマということで演出を過剰にしたとしてもそれに近いことは行われてきたのではないでしょうか。借りても暴利なので返済が大変、返済が遅れると怖い人が家に来る…なんて、当時まことしやかに「サラ金でお金を借りたら最後」という言葉があったくらいですから、かなりのリスクがあるものだったんです。
借金を返すことが出来ず、保険金をかけて自殺させるといった人間とは思えない所業をしていたところもあるようですし、そのようなところからお金を借りるなんて怖くて出来ません。今の若い人はどうかわかりませんが、一定の年齢を超えていたら「消費者金融は怖いもの、悪いもの」といったイメージを植え付けられていても仕方ない気がしますね。
単純に、住宅ローンは借り入れる額も1000万単位と高額なため、「お金を借りても仕方ない」と思えますが、消費者金融でお金を借りるのは「自分で金銭管理が出来ない人」と思われやすい…という意味で後ろめたさを感じている人もいるかもしれませんが。

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